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FPCとは?その特徴から構造、リジッド基板との違いまで専門商社がわかりやすく解説

FPCとは?その特徴から構造、リジッド基板との違いまで専門商社がわかりやすく解説

スマートフォンやワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ。私たちの生活を豊かにするこれらの電子機器は、年々より小さく、より薄く、そして高機能になっています。この進化を陰で支えているのが、今回ご紹介する**FPC(エフ・ピー・シー)**という電子部品です。
「FPCって何?」「普通の基板と何が違うの?」 「なぜ"曲がる"必要があるの?」
この記事では、そんなFPCに関する素朴な疑問に、プリント基板の専門商社である株式会社シグナスが、基礎から分かりやすくお答えします。本記事を最後までお読みいただければ、FPCとは何か、その特徴から構造、用途まで体系的に理解できるはずです。

FPCとは?-「曲がる」プリント基板の基本

FPCとは、「フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits)」の略称です。 その名の通り、最大の特徴は紙やフィルムのように薄く、軽く、自由に折り曲げることができる「柔軟性」にあります。
一般的なプリント基板がガラスエポキシ樹脂などで作られた硬い「板」であるのに対し、FPCはポリイミド(PI)に代表される薄い絶縁性フィルムの上に、銅箔で電気回路を形成したものです。
この「薄い」「軽い」「曲がる」という3つの大きなメリットにより、FPCは電子機器の設計に革命をもたらしました。機器内部の狭いスペースに沿って立体的に配線したり、部品を動かす必要がある部分に使ったりすることが可能になり、製品の小型化・軽量化、そしてより自由なデザインの実現に不可欠な存在となっています。


FPCとリジッド基板の決定的な違い

FPCへの理解を深めるために、多くの方が目にしたことのある緑色で硬い「リジッド基板」と比較してみましょう。

項目

FPC(フレキシブル基板)

リジッド基板

材質

ポリイミドフィルムなど

ガラスエポキシ樹脂(FR-4)など

柔軟性

◎ 曲がる

× 曲がらない

薄さ・軽さ

◎ 優れている

△ 劣る

用途

機器の可動部、狭小スペース、立体配線

平面的な部品実装、強度が必要な箇所

コスト

比較的高価

比較的安価


このように、両者には明確な違いと、それぞれに適した役割があります。リジッド基板が製品の「土台」として強度を保ちながら部品をしっかり固定する役割を担うのに対し、FPCはリジッド基板同士を接続したり、動きのある部分(ヒンジ部など)や複雑な形状のスペースに配線を通したりする「神経」のような役割を果たします。

FPCの構造を解説!なぜ曲げられるのか?

では、なぜFPCは曲げることができるのでしょうか。その秘密はシンプルな構造にあります。FPCは主に以下の4つの層で構成されています。
ベースフィルム(絶縁層): 基板の土台となる柔軟なフィルム。ポリイミド(PI)が主流です。
銅箔(導体層): 電気信号が流れる回路パターン。
接着剤層: ベースフィルムと銅箔を貼り合わせる層。
カバーレイ(保護層): 銅箔回路を物理的・電気的に保護するための絶縁フィルム。
これら一つひとつの材料が非常に薄くしなやかであるため、全体として柔軟性を持ち、自由に折り曲げることが可能になるのです。

FPCの主な種類

FPCは、用途や求められる配線密度に応じて、いくつかの種類に分けられます。
片面FPC: ベースフィルムの片側だけに回路を形成した、最もシンプルで安価なタイプです。
両面FPC: ベースフィルムの両面に回路を持ち、表裏の回路をスルーホール(穴)で接続します。片面よりも多くの配線を引き回せます。
多層FPC: 3層以上の導体層を重ね合わせたタイプです。スマートフォンなど、非常に高い配線密度が求められる機器に使用されます。
リジッドFPC: 硬いリジッド基板と柔軟なFPCを一体化したハイブリッドな基板です 。部品を実装する部分はリジッドで強度を保ち、接続部分はFPCで柔軟性を持たせるなど、両者の「良いとこ取り」ができます。

FPCはどこで使われている?具体的な用途例

FPCの活躍の場は、私たちの身の回りのあらゆる製品に広がっています。

  • スマートフォン・タブレット: ディスプレイやカメラモジュール、バッテリー、ボタン類の接続など、内部の至る所で使用されています。

  • ウェアラブルデバイス: スマートウォッチやワイヤレスイヤホンなど、小型・軽量化が必須の製品で活躍します。

  • デジタルカメラ: レンズユニットの駆動部や、本体と可動式液晶を繋ぐ部分に使われます。

  • PC・周辺機器: ノートPCのディスプレイ開閉部(ヒンジ)や、プリンターのヘッド駆動部など、動きを伴う箇所で必須です。

  • 自動車: ステアリングスイッチやインパネ、各種センサーの接続など、複雑な配線が求められる箇所で採用が進んでいます。

株式会社シグナスでは、これらの中でも特に

カメラモジュール、ウェアラブル機器、センサー部品用などのFPCで豊富な実績があります。

FPCの導入・開発なら、専門商社のシグナスへ

ここまで読んで、FPCが非常に優れた部品であることをご理解いただけたかと思います。しかしその一方で、多様な種類の中から最適なものを選定し、製品に合わせて設計・製造するには、専門的な知識とノウハウが必要です。

「FPCを使って製品を開発したいけれど、何から始めたらいいか分からない」 「自社の製品には、どの種類のFPCが最適なんだろう?」

もしこのようにお考えなら、ぜひ私たち株式会社シグナスにご相談ください。

シグナスは、単にプリント基板を販売するだけの会社ではありません。お客様の製品開発を、その企画段階からサポートする技術とネットワークを持ったプリント基板の総合商社です。

  • 企画・構想段階からご提案 「こんなものを作りたい」という漠然としたアイデアだけでも問題ありません。 私たちがお客様のやりたいことをヒアリングし、仕様検討の段階から最適なFPCの材質や構造をご提案します。

  • ワンストップで開発をサポート シグナスなら、FPC基板の製造はもちろん、部品調達 、基板への部品実装 、ハーネスやケースを含めた組立・検査 まで、製品化のプロセスを一貫してサポートする**「ワンストップソリューション」**をご提供できます。

  • 豊富な実績と製造ネットワーク リジッドFPC や各種モジュール基板 など、多種多様な基板を手掛けてきた実績があります。また、国内外10社以上 の協力工場の中から、お客様の品質・コスト・納期のご要望に最適な製造先を選定し、ご提案します。

FPCに関する初歩的なご質問から、具体的な製品開発のご相談まで、どんなことでも構いません。シグナスは、お客様の製品開発の「どの段階からでも」頼れるパートナーです。 まずは下のボタンから、お気軽にお問い合わせください。

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